第4回 夏の疲れ対策 夏バテに勝つ!

特集04:夏バテとは? 人間の体内での代謝は、体温が37℃位の時が最もスムーズに行われます。この体温を維持するために、いくつかの調節機能があります。夏バテとは、夏の暑さに対して体温調節がうまくできないことからおこり血圧が低下したり、血液の循環が悪くなったり、思考力が鈍る、全身がだるくなるなどの症状が出てくることです。 こんな生活になっていませんか?
こんな生活になっていませんか?
蒸し暑い外とクーラーの効いた室内の出入りの回数が多いほど、体温調節のために、普段より多くのエネルギーを消耗してしまいます。その結果、全身がだるくなり、胃腸の働きも弱まるので食欲もなくなり、冷たいものばかり飲むので必要な栄養素が摂取できずに、ますます体調が悪くなるという悪循環になってしまいます。
また夜、寝苦しいため睡眠不足になる。といったことが重なって体力も低下し、ときには頭痛・発熱・めまいなどの症状を伴うこともあります。
これらの症状に悩まされる人は、体力をつけることが大切です。
夏バテになってしまったら…
1
食欲が落ちても、美味しく食べられる工夫をしましょう
  • 酢・香味野菜・スパイスなどは、香りで食欲を増し、食べると胃を刺激して消化液の分泌を促し、消化をスムーズにする働きがあります。また、カレー粉や唐辛子などの刺激物を食べると発汗して体熱を逃がすので、汗がひくと体温が下がって涼しくなります。
  • 熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷やして食べるようにしましょう。
  • 味付けはやや濃いめにする。ただし、塩分だけを増やすのではなく、酸味・香味野菜やスパイスを上手く利用する事が大切です。
  • 油を使った料理はカロリーが高いので、少量でエネルギーが確保できます。
  • 涼しげで彩りのよい料理や盛り付け、ガラスの器などで、食卓を演出しましょう。
  • 少量の食前酒は、食欲を増進させます。
2
良質のたんぱく質を不足しないように摂りましょう
  • 肉・魚・大豆製品・卵・牛乳など。胃腸が弱っている時は消化のよいものを。
3
ビタミンB1を効率よく摂りましょう
  • ビタミンB1は、糖質が体内でエネルギーに変わる時に不可欠な栄養素です。不足すると食欲不振・めまい・動悸・倦怠感などの症状が現れます。
  • ビタミンB1を多く含む食品は、豚ヒレ肉・豚もも肉・焼き豚・鶏レバー・鰻蒲焼き・大豆・そら豆・ナッツ・落花生・玄米ごはん等です。
  • ねぎ・にんにく・にらなどに含まれる硫化アリルはビタミンB1の吸収をよくします。
4
冷たいものの摂りすぎに気をつけましょう
  • アイスクリーム・ジュース・ビールなどを摂りすぎると、食事の量が減り、栄養バランスが悪くなります。
5
室内の温度を下げすぎないようにしましょう
  • クーラーの設定温度を高めにしましょう。
  • 外出するときは、はおる物を用意しましょう。
  • 暑さに慣れることも必要です。
夏バテしないために心がけておきたいこと ・規則正しい生活 ・適度な運動 ・バランスのとれた食事 ・十分な休息と睡眠
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