第9回 ダイエットって?
「ダイエット」とタイトルがつきますと、テレビの視聴率は上がりますし、雑誌は売れ行き好調です。テレビもマスコミも「1ヶ月で5キロ減量!」「1日1食で10キロ減量成功!」などなど…数知れないほどのダイエット法が世間を賑わせています。あなたは、いくつのダイエット法を実践してみましたか?
食事法、運動法など、きっとさまざまなやり方を試したことでしょう。でも結果的にそれはうまくいきましたか?一時的な体重の減少に喜び、それだけで終わっていませんか?そして、今のあなたは減量に成功した時と同じ自分でしょうか。減量に成功してもそれを維持できる身体になっていなくては、本当に意味のあるダイエットに成功したとは言えませんね。ここでぜひ正しいダイエットについての知識を身につけ、健康な身体を維持してくださいね!
つまり、痩せていたり、適正体重の人がダイエットする必要はないのです。
特に若い女性の間で、短期間で大幅な減量をすることが流行っていますね。最近では納豆が一時大ブームになり、それがダメになると今度はバナナダイエット…困ったものです。
これらの極端なダイエットは、管理栄養士の立場からコメントしますと、科学的根拠が極めて乏しいだけでなく健康面で大変危険なものが多くあります。「○○○だけ」を食べるという方法は、まず身体に必要な栄養のバランスを乱してしまいます。それと同時に、同じものばかりを長期的に食べるので、飽きがきて長続きしないばかりか、それでも食べ続けると身体には強烈なストレスとなり、いずれストレスは爆発してやけ食いとなり、結果的にリバウンドで元の体重に戻ったり、ダイエット前より太ってしまうことになります。
更に怖いのは、ダイエット方法を聞きかじって自己流ダイエットをしてしまうこと。全くの思い違いもあり、貧血、生理不順、栄養失調、骨粗鬆症など体調を崩すケースが多く報告されています。
いいえ、特別なことをするのではないのですよ!
肥満の人は常に太るような生活をしていることが多いです。
不規則な生活をしていたり、夜遅い食事をいっぱい食べたり、朝食を抜いたり…これらの生活習慣の結果太ってしまったわけですから、今までの生活の中で、何が原因で太ってしまったかを見つけてそれらの習慣を改善して行けばいいのです。
いいえ、太ると言うことは必要以上に食べているからです。私達の身体は消費するカロリーよりも摂取するカロリーが多いと太るのです。皆さんは必要以上に仕事や勉強、運動、家事などをしていますか?それほど必要以上にしていないと思います。だったら必要以上に食べることはないですね。
いいえ、ダイエット中だけ頑張って減量できたとしても、ダイエットを止めたら元の体重に戻ってしまいます。
ですから、無理なダイエットや習慣化できないダイエットはしない方がいいですね。
その人の基準となる体重で、この値から何%以上体重が多いと肥満とか、少ないと痩せているとかと言う判断に使われている体重で、最近の殆どはBMI(ボディ・マス・インデックス)を用いた計算方法が使われています。
「BMI」とは、「体格指数」と訳され、統計学的にその体重の人の疾病率が最も低い値が男性で22.2、女性で21.9であったことから男女共「22」が標準値となりました。
また、体脂肪率との相関もよく、肥満判定の手段として用いられています。
25以上でも18.5以下でも健康的ではないと言うことです。
判定 | やせ | 標準範囲 | 肥満 |
BMI値 | 18.5未満 | 18.5~25未満 | 25以上 |
あなたの標準体重を計算してみましょう。計算方法は…
例)身長165cmの人の標準体重は
1.65(m) × 1.65(m) × 22 = 59.8
59.8kgが標準体重です。
ぜひあなたも計算してみてください。
標準体重に近ければ、特にダイエットをする必要はないです。
次に「肥満度」の計算をしてみましょう。計算方法は…
例)身長165cm、体重66kgの女性のBMI
66(kg) ÷ 1.65(m) ÷ 1.65(m) = 24
基準値は「22」です。「標準範囲」は18.5~25未満ですから、この女性は「24」ですので、標準範囲と言うことです。しかし、標準範囲ぎりぎりですので標準体重の59.8kgに近づけるように、生活習慣を見直すことが必要です。