第10回 ダイエットって? 2
「適正体重」とは、身体が最も動きやすく、”心身共に快調で快活に日常生活をおくることができ、これからもずっと健康で長寿を全うするうえでベストな体重”をいいます。快適な生活をおくるためには、それなりの正しい生活習慣を身につけていなければなりません。
- 満腹になるまで食べるのではなく、もう一口食べたい…と思う時にごちそうさまをしましょう。
- 1日3食をきちんと食べましょう。食事はたんぱく質・炭水化物・脂質の栄養素を過不足なく摂り、ビタミン類やミネラルも充分に摂りましょう。
- 毎日の生活の中で、こまめに動く、階段を利用する、早歩きをするなど身体を動かすことを心がけましょう。そして1日の生活の中で運動する時間を設け、運動を習慣づけましょう。
- ストレスがたまるとつい食べることで解消してしまう…
人間にとって「食べる」と言う行為は栄養供給だけでなく、不安や欲求不満をやわらげる作用もあるので、仕事上のトラブルや失恋などに出会ったとき、また何か思うように行かなかったときなど、ついヤケ食い、ヤケ酒をしたり、ケーキなどいっぱい食べてみたり…。そして「あーさっぱりした」なんて経験は誰にでもあると思いますが、「食べる」ことでストレスを解消するのは間違いです。
「食べる」ことではなく、音楽を聴いてみたり、ハーブで心を癒したり、旅行で気分転換するなどのリラックス方法を身につけるとよいでしょう。栄養バランスの良い食事や、定期的な運動はストレスを減らすということも覚えておいてくださいね。
- 体重計に乗ってみたら あれっ?その数値にびっくり。そのようなことにならないように、毎日一定の時間に体重測定をし、記録することをこころがけ常に体重や体脂肪などを意識しましょう。
- 夕食はついつい食べ過ぎてしまいがちです。夕食の食べ過ぎが朝食の食欲不振にもつながります。朝食は1日の活動源です。朝食・昼食をきちんと食べることを心がけましょう。
- よく噛まないでどんどん食べてしまう「早食い」は満腹中枢が働く頃には、必要以上に食べ過ぎてしまっています。食事は20~30分かけてよくかんで、ゆっくり食べることが大切です。料理をよく味わって食べる、一口食べるごとに箸を置く、口に入れる量を少なくするなど、ゆっくり食べる工夫をしましょう。ゆっくり食べていれば、食事の量が少なくても、充分満足感が得られます。
- ラーメンやうどん、スパゲティなどの単品料理は栄養が偏ってしまいます。
ラーメンなら、具だくさんの野菜ラーメンや五目そばなどを、うどんなら鍋焼きうどんのように色々な食材が入っているものを、スパゲティなら野菜サラダを添えるなどするとよいでしょう。
理想的なのは、定食ですね、主菜と副菜が揃っているのでバランスがいいです。
- 濃い味付けのおかずは、ついついご飯やお酒などが進んでしまいがちですね。そしてそれは高血圧や心臓病などの原因にもなります。
- 塩・味噌・しょう油・砂糖などの調味料はできるだけ控え目にした薄味の料理を心がけましょう。
- 漬物や佃煮は少量で、煮物やお浸しは、だしを活用して食材そのものの旨みをひきだすことでおいしくいただけます。
- 酢のものは、塩分をおさえるのも簡単で疲労回復にも効果がありますよ。
- 生野菜は、酢しょう油やポン酢で。
- その他、炒め物や煮込み料理などは、生姜・にんにく・唐辛子・こしょうなどの香辛料やレモン・柚子・ハーブなどを利用することで、味が引き締まり塩が少なくてもおいしくできあがります。
- テレビや新聞、雑誌を見ながらの「ながら食い」は、無意識のうちに過食になってしまいます。食べる量だけを盛り付けて食べましょう。また食事が終わっても残ったものをテーブルに置いておくと、つい手が伸びてしまいがち。食べすぎの原因にもなりますので、すぐ片付ける習慣をつけましょう。
- ティータイムにコーヒーにケーキ。日本茶に和菓子。一息入れてほっとし、心がゆったりします。
これを無理に抑えつけたらストレスがたまりますね~。日本茶やコーヒーや紅茶(砂糖抜き)はカロリーがありませんので、いくら飲まれてもかまいませんが、ケーキや和菓子は意外とカロリーがあります。たまに食べるのはよろしいですが毎日食べることはやめましょう。 - アルコールは1杯のつもりが2杯に…ついつい飲み過ぎてしまいますね。アルコールは意外と高カロリーです。缶ビール350ml1缶で5g入りのスティックシュガー約7本分に相当します。
それにまして、アルコールには食欲を増進する働きがあるので、つい食べ過ぎてしまうのがネック。
肴はお浸しや酢の物・豆腐類・野菜煮物がお勧めです。晩酌は量を決めて飲み過ぎないようにしましょう。そして肝臓のためにも1週間に1~2日は”休肝日”を作りましょう。
- 毎日の生活の中で、朝・昼夕食をきちんと食べること、夜遅い食事は軽めにすること、バランスの良い食事をこころがけること、ストレスを食べることで紛らわさないこと、休養を充分にとること、適度な運動を習慣つけることなど…これらが当たり前の習慣となるように。
「生活習慣病」とは、その名のとおり毎日の生活の送り方に問題があり、その結果病気を引き起こしてしまうことです。今からでも遅くないですから、ご自分の生活を振り返ってみてください。
そして改善すべきことは、徐々にひとつづつ改善していってください。健康な生活習慣があなたのものになりますように。
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