第13回 体脂肪1kg減らすには No.2
もし、適正体重よりも10%以上も少ないようでしたら、ダイエットはお勧めしません。
それよりも生活習慣を見直し、健康について考えてください。
前回で説明しましたように、体脂肪1kg減らすには、7000kcal消費しなければなりません。
1ヶ月で1kg減量するには7000kcal、2kg減量するには14000kcal消費しないと減量できません。
つまり、1ヶ月で1kg減量するには1日約230kcal、2kg減量するには約460kcal消費しなければなりません。
ダイエット=低カロリーと誤解して、低カロリー食品に飛びつく人が多いです。
もう皆さんはこのようなことはしていないと思いますが…
食事をを減らすだけの減量は、栄養のアンバランスで体調を崩してしまうとともに、筋肉も落ちてしまいます。
ダイエット成功のためには、食事と同時に運動を行うことが大切です。
肝心なことは、ダイエットしている時だけ頑張っても全く意味がありません。
正しい生活習慣や食習慣・運動習慣を身につけたことを、ずっと続けて体重を維持し、それらの習慣があなたの
生活を送る上での、日常生活習慣とならなければなりません。
何を食べすぎていたのか、どのような料理を食べていたのか、どのような調理方法をしていたのか…
バランスのよい栄養の摂取・賢い買い物のしかた・調理の工夫などがダイエットへの近道でしょう。
中性脂肪を燃焼させるには、20分以上続ける有酸素運動が効果的です。それとともに、日常生活の中にも身体を動かす機会はたくさんあります。階段を使用することでも、早足で歩くことでも、ちょっと遠回りをしてみたり、家事労働も時間をかけて行うことで運動になります。忙しい方はスポーツジムなど行かなくても、意識を少し変えるだけで脂肪を燃焼させることができます。
1日のエネルギー摂取量が1日の身体活動量を上回っている場合、消化しきれなかったエネルギーが蓄積されて
脂肪細胞に蓄えられます。この状態が続くと内臓脂肪が増え、肥満につながります。
つまり、摂取エネルギーよりも消費エネルギーを多くすることがダイエットにつながります。
- 炒め物や揚げ物に使用する「油」は1gで9kcalあります。炒めものをするときはテフロン加工の鍋を使用して、油の量を控えましょう。てんぷらやフライなどは、天ぷら紙などを使って摂取量を抑えましょう。
- 脂肪の多い食材は、茹でたり、蒸すなど調理法を工夫しましょう。
- 肉類は赤身を使うようにしましょう。鶏肉は皮を取ることでカロリーをおさえられます。
- マヨネーズやドレッシングの使用量に気をつけましょう。カロリーハーフのものや、ノンオイルドレッシングなど、低カロリー食品を上手に活用しましょう。
- 食材を購入するときは、カロリー表示をよく見て買いましょう。
- ファミリーレストランなどでは、メニューにカロリー表示がしてありますので、低カロリーのものを選びましょう。
- 外食をするときは、1品料理よりも定食ものを選びましょう。
- 野菜・きのこ類・海藻類は、低カロリー食品ですので、積極的に食べましょう。
- 食品のおおよそのカロリーを覚えておくと、食べ過ぎを防ぐことが出来ますのでぜひ覚えてください。
毎日の生活の中で、定期的にジョギングや、水泳、テニス、エアロビクスなどの運動をしている方は継続して行ってください。
仕事が忙しい、運動をする時間がない方は万歩計をつけて1日1万歩歩くことを心がけましょう。
1万歩で約300kcalの消費になります。
また街は無料のジムです。電車の中では座らない、もたれない。
目的駅の1つ手前から早足で歩く。階段の昇降。犬と散歩などもエネルギーは消費されます。
たとえば体重80kgの場合…
生活活動 | ||
速歩 10分 40kcal | 普通歩行 10分 25kcal | 階段昇降 5分 35kcal |
自転車 60分 160kcal | 炊事 20分 40kcal | 洗濯干し 20分 40kcal |
運動 | ||
軽いジョギング 30分 200kcal | ランニング 15分 140kcal | 水泳 10分 100kcal |
ゴルフ 60分 200kcal |
(日本栄養士会 健康増進のしおりより)
体重が少なくなるほど消費エネルギーは少なくなります。あなたの1日の消費エネルギーを計算してみてください。