第15回 水分を充分に摂りましょう

特集15:夏真っ盛りです!
「水」って?
体内の水分量
人の身体の約60~65%は水分 人の身体の約60~65%は水分
…と言うのは皆さんよくご存知ですね。
でも、その割合が年を追うごとに減っていくこともご存知ですか?
新生児は体内の約80%が水分です。成人男女の平均が約60%(女性の方がやや少ない)、そして老人になると約50%にまで下がってしまうそうです。
女性が、加齢とともに肌が乾燥しやすくなるのも、ひとつはそのせいです!
体内水分量の内訳はおよそ45%は細胞内に、15%は細胞間に、そして残りの5%が血液中に存在しています。
「水」がどれほど人間にとって大切かと言うことは2~3ヵ月は絶食しても生き延びられますが、水がないと1週間で死んでしまうことからもお分かりでしょう。
体内の水分の10%を失うと血圧が下がり、血液が流れにくくなって、機能障害や意識障害を起こします。やがて体温が上昇して12~15%失うと死を招いてしまうということです。
私達の体内で1日に循環する水は
摂取として、飲み水から1.2リットル、食物から1リットル、体内での代謝水0.2リットル、排泄で尿に1.4リットル、便中に0.1リットル、呼吸によって0.5リットル蒸発、特に運動をしなくても0.5リットルの汗として排泄。
つまり、人は1日に約2.5リットル(2リットルペットボトル約1本半相当)の水を出し入れしていることになります。生命を維持するために水は、たえず川のように体内を流れ続けているのですね。
私達の体内で1日に循環する水は
水の働き
水の働き 体内の水分と聞いてすぐに思い浮かぶのが、「血液」ですね。
体重60kgの人でしたらほぼ5リットルの血液が絶えず血管の中を流れ、栄養や酸素を体内の細胞に運んだり、老廃物や二酸化炭素を外に運び出すという働きをしています。
摂取された水は小腸、大腸より吸収され、体内で代謝され腎臓から尿として、消化管からは消化液として、肺からは呼気として、更に皮膚から汗として排泄されます。
水分補給のポイント

汗をかくということは、身体の中から水分を体外へ出してしまうということです。
出した水分は補わなければなりません。

飲むタイミング

寝起き・就寝時・入浴前後。運動前・運動中はこまめに補給しましょう。

どんなものを飲むのがいいの?

基本的には水やお茶でいいです。ミネラルウォーターならミネラルが補えるのでお勧めです。
スポーツなどでたくさん汗をかいた時は、スポーツ飲料のような塩分や糖分が入ったものが適しています。

飲み方

喉がかわく前に水分補給はこまめに行い、200cc位の水分を一気に飲むのではなくゆっくり飲むようにしましょう。

気持ち良い汗をかきましょう

汗は、体温を下げたり、老廃物を体外に排出したり、血行や新陳代謝を促進したり体内で重要な働きをしています。
皆さんきちんと汗をかいていますか?冷房の効いた部屋でゴロゴロしていませんか?最近問題になっているのが、汗をかけない人が増えているということらしいです。
本来夏は暑く、冬は寒いものなのに、冬は暖房で暖かく夏は冷房で涼しいという生活環境の変化で自律神経が変調をきたし、汗をかく機会が減っていること。運動不足や睡眠不足が原因で、またストレスで発汗を促す指令が脳に伝わりにくくなっているとか…
汗をかけない身体になるとさまざまな体調不調の原因になります。水分を積極的に摂り、適度な運動、正しい食生活、睡眠をきちんととるなど、毎日の生活で心がけてください。

水分は体内に吸収されるとまっ先に脳組織と生殖器に到達します。その後心臓などに行き、身体の最も外側を構成する皮膚に到達しますが、その間わずか10分。
10分前に飲んだ水が、もう皮膚の細胞の中に流れ込んでいる…
そう考えると、ますます水の重要性が実感されますね。
実際、体内に吸収される水分の20%は皮膚に含まれます。美しい肌は水が作っていると言っても過言ではありませんね!

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