第16回 ストレスについて

特集16:今回は、ストレス解消方について考えてみましょう。
ストレスとストレッサー
ストレスとはもともとラテン語で強調するという意味で、主に物理学などの分野で使われていたそうです。現在では、外部からのあらゆる身体的・肉体的刺激に対して生じる生体の反応として知られています。
ストレス状態のことやストレスの原因となるものを全部含めてストレスと言っていますが、ストレスを引き起こす原因となるものをストレッサーと言います。
日常で問題とされる人間関係、職場のトラブルの他、暑さ、寒さ、騒音、振動などの環境の変化や痛み、かゆみなどの刺激もストレッサーの1種で、良い悪いの関係なくすべてをいいます。
筑波大学の宗像教授の「生活出来事尺度」には、例えば、収入が減った、家族が病気になったと言った悪い出来事だけでなく、結婚した、子供が生まれたなどの嬉しい出来事もストレス要因としてあげています。
つまり、変化があれば、そこに何らかのストレスがあると言うことです。
良いストレスと悪いストレス
ストレス=悪いものというイメージがありますが、ある程度の適応できるレベルのストレス(良いストレス)は血液の循環を良くしたり、胃液やホルモンの分泌を盛んにするなど健康を保ったり、生活を活性化し私達に良い影響を与えます。
しかし一定限度を越えたストレス(悪いストレス)は、日常生活に多くの歪みをもたらし自律神経失調症、
心身症、心因性の高血圧、胃潰瘍、糖尿病や過食症・拒食症などを引き起こし健康を阻害することになります。
ストレッサー
ストレスをコントロールしましょう
外部からの刺激に対し、誰もが同じように悪いストレス状態になるとは限りません。
一人一人のとらえ方によって変わってきます。そしてとらえ方によっては、良いストレスにも悪いストレスにもなります。ストレスは避けられないものですが、ストレスに対して自分をコントロールし、良いストレス状態にしていくことは可能であり又、必要なことですね。
ストレス解消法について
身体を休ませ静養する方法や、単に身体を休ませるだけではなく、心身を活性化させる方法(積極的休養)、高ぶった神経をリラックスさせる方法など様々です。ストレスの状態は人それぞれですので、自分にあった方法をみつけることが、ストレス解消の第一歩かもしれません。
例えば
ストレスを軽減させる効果のある栄養素
栄養素 働き 含まれる食品
ビタミンB1 神経の働きを活性化 豚肉、大豆、大豆製品、ごま、精製していない米やパンなど
ビタミンC 心身の安定 緑黄色野菜、いちご、レモン、キウイフルーツ、グアバ、柿など
カルシウム 精神の安定 牛乳、乳製品、小松菜、ひじき、切干大根、豆腐、小魚など
ストレスに効果のあるハーブ
効果 ハーブの種類 用途
精神安定 カモミール、セージ、ミント、ラベンダー、ローズ ティーや浴剤香として
気分高揚 タイム、ミント、バジル、レモンバーム、ローズマリー、ラベンダー
安眠作用 カモミール、ミント、ラベンダー、ローズ
頭痛 セージ、タイム、バジル、ラベンダー、ローマリー 浴剤、香り
ストレスと上手に付き合いましょう
完全主義に風穴を
思っていることの7割ぐらいできればOKとするくらいの気持ちでことに望みましょう。時には楽観主義者に。
未来あるのみの心構えを
くよくよ過去の失敗に心を痛めず、明日を信じて頑張っちゃいましょう!
ご主人(または奥様)や友人を大切に
悩みを打ち明けられる人がいるといないでは、ストレス解消に雲泥の差。
ストレスで押しつぶされる前に、問題点を整理して信頼できる人に話してみましょう。
他からみれば、小さなことで大きく悩んでいる場合が多いようです。
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